アレルギーレベルを表す「クラス」とは?数値の見方と度合を解説

アレルギーレベルを表す「クラス」とは?数値の見方と度合を解説

アレルギーの検査はいろいろありますが一般的に広く行われるのは血液検査です。血液検査の種類や気になる費用についてご紹介します。血液検査の結果の決め方やその数値の意味するところについてもご紹介します。


血液検査の検査方法5つ紹介:かかる診療科目は症状で選ぶ

アレルギー検査のための血液検査は、アレルギー科、内科、耳鼻咽喉科、耳鼻科、皮膚科、眼科などアレルギー症状を治療してくれる科ならどこでも受けられます。検査項目に関してはどの科で受けても同じなので、出ている症状によって診療科目を選べば良いようです(皮膚なら皮膚科。鼻炎なら耳鼻咽喉科か耳鼻科など)。

患者が子供の場合には先ずはかかりつけの小児科に行くほうが安心です。

①アレルゲンを指定して調べたいなら特異的lgE抗体検査

アレルゲンとは本来無害な物質ですが、アレルギー体質の人の体内に入ると体を守る免疫システムから危険な異物と誤って認識されてしまい免疫の過剰な攻撃反応を起こしてしまいます。免疫の攻撃によりアレルギー症状が起きます。

血液検査で調べることのできるlgE抗体(アレルゲンに反応する特定の物質)は200以上もあるため、やみくもに検査をすることはできません。年齢や生活環境、アレルギー症状が出る前に食べたものや接触した物質などからある程度アレルゲンを絞り込んで検査する必要があるそうです。

特異的lgE抗体検査で保険適用できるのは13項目まで

特異的lgE抗体検査は医師と相談して決めた項目を選んで検査することができます。13項目までは保険適用できますが、それを超えた分は全額自費での検査になってしまいます。

13項目保険適用で検査すると4,800円ほど(3割負担の場合。以下費用はすべて3割負担で紹介)です。そこに初診料などが加わるのでトータル6,000円くらいになります。

②項目を選択するのが難しい時にはMAST 36

MAST 36は検査項目を選んで検査することはできません。しかし一回の採血であらかじめ指定されている36項目をまとめて検査することができます。医師が必要と判断した場合のみ保険適用となり費用は特異的lgE抗体検査で13項目検査するのと同額の6,000円ほどになります。

※MAST 33が、2016年8月から3項目増えてMAST 36になりました。

MAST 36で検査できる項目紹介

特異的lgE抗体検査13項目分と同じ費用で36項目も検査できるのでお得な検査になっています。調べることができるのは次の36項目です。

1:オオアワガエリ
2:カモガヤ
3:ブタクサ混合物1
4:ヨモギ
5:スギ
6:ヒノキ
7:ハンノキ
8:シラカンバ
9:コナヒョウヒダニ
10:ハウスダスト1
11:カンジダ(カビ系)
12:アルテルナリア(カビ系)
13:ネコ皮屑
14:イヌ皮屑
15:小麦
16:大豆
17:米
18:マグロ
19:サケ
20:エビ
21:カニ
22:ミルク(牛乳)
23:牛肉
24:豚肉
25:鶏肉
26:卵白
27:オボムコイド(卵の成分)
28:ソバ
29:ゴマ
30:キウイ
31:バナナ
32:ピーナッツ
33:ラテックス(ゴム手袋など)
34:アスペルギルス(カビ系)
35:トマト
36:モモ

③最も多くの項目を調べることができるViewアレルギー39

Viewアレルギー39は検査項目を選択することができませんが一度の採血で39項目も調べることができる検査です。医師が必要と判断した場合のみ保険適用になります。保険適用された場合、特異的lgE抗体検査で13項目検査するのと同額の6,000円ほどで検査することができます。

Viewアレルギー39で検査できる項目

Viewアレルギー39では次の39項目をまとめて検査することができます。

1:ハウスダスト1
2:ヤケヒョウヒダニ
3:スギ
4:ヒノキ
5:ハンノキ(属)
6:シラカンバ(属)
7:カモガヤ
8:オオアワガエリ
9:ブタクサ
10:ヨモギ
11:アルテルナリア(カビ系)
12:アスペルギルス(カビ系)
13:カンジダ(カビ系)
14:マラセチア(属) (カビ系)
15:ネコ皮屑6410
16:イヌ皮屑
17:ゴキブリ
18:ガ
19:ラテックス
20:マグロ
21:ミルク(牛乳)
22:卵白
23:オボムコイド(卵の成分)
24:米
25:小麦
26:ソバ
27:大豆
28:ピーナッツ
29:リンゴ
30:キウイ
31:バナナ
32:ゴマ
33:豚肉
34:牛肉
35:鶏肉
36:エビ
37:カニ
38:サバ
39:サケ

④注射が難しい小さな子にも可能:イムノキャップラピッド

イムノキャップラピッドは注射による採血ではなく、指先につけた小さな傷からの採血で行える簡易血液検査です。スギ、ブタクサ、ヨモギ、カモガヤ、ネコ、イヌ、ゴキブリ、ヤケヒョウダニの8項目を同時に検査することができます。3段階の評価だそうです。判定まで20分ほどで終わるので即日結果を聞くことも可能になります。

保険適用の場合、3,000円くらいです。

⑤蕁麻疹(じんましん)の検査:HRT法

HRT法は蕁麻疹の検査で行われることの多い検査だそうです。①~④の血液検査は特異的IgE抗体の有無で判定するのに対し、HRT法は血液を原因と疑われるアレルゲンと反応させて、アレルギー症状を起こすヒスタミンが放出されるかどうかで判断します。

そのため、①~④の検査より実際体の中で起こるアレルギー反応に近い結果を得ることができると言われていますが、調べることのできるアレルゲンが少ないという欠点もあります。

保険適用だと2,800円ほどになります。

HRT法の検査結果は5段階評価

検査結果は0~4の5段階で示されます。

0は陰性(アレルギーの疑いなし)、1は擬陽性(アレルギーが起こる疑いあり)、2~4は陽性(アレルギー症状が出る可能性あり)となります。クラスが上がるほどアレルギー反応が強く出る可能性があると言えるそうです。

特異的IgE抗体の血液検査で分かること

血液検査を受けると1~2週間後に、「RAST値 」と「 非特異的IgE 」という2つの数値が検査結果として知らされると思います。これらの数値はアレルギーの起こりやすさを示す数値です。

「RAST値 」は個別のアレルゲンそれぞれのアレルギーの起こりやすさを示す値

「RAST値 」と言うのは、アレルゲンとなりうる物質ひとつひとつに対しての「特異的IgE」というアレルギーの起こりやすさを示す数値を調べた結果のことです。数値の高さは検査したアレルゲンそれぞれに0から6までの7段階のクラスで示されます。クラスが上がるほどそのアレルゲンに対してアレルギー症状を起こしやすい体質をしていることが分かります。

ただし、クラスが高かったからと言って、その時点で実際にアレルギー症状を起こしているアレルゲンと確定されるわけではありません。

「 非特異的IgE 」はアレルギー体質の強さを示す値

「 非特異的IgE 」は全ての「特異的IgE」を合計したものです。数値が高いほど何らかのアレルギーになりやすいアレルギー体質であると言うことができます。生活しているとどうしてもいろいろなアレルゲンにさらされてしまうので、年齢と共に値は上昇していきます。

血液検査のクラスの決め方・見方

血液検査のクラスは血液中の各アレルゲンに対するIgE抗体の濃度によって判定されるそうです。

クラス2以上が陽性になります。しかし、アレルギーの起こる可能性があるということが分かるだけで必ずアレルギー症状を起こすという意味ではありません

各クラスの数値分け:数値が上がればアレルギーになる確率も上がる

クラスが上がれば上がるほどアレルギー症状が起きる確率が高くなります

・血液検査クラス0
IgE抗体の濃度が0.34(UA/ml)以下。陰性→アレルギーの疑いなし

・血液検査クラス1
IgE抗体の濃度が0.35~0.69(UA/ml)。疑陽性→アレルギーが起こる疑いあり

・血液検査クラス2
IgE抗体の濃度が0.70~3.49(UA/ml)。陽性→アレルギーが起こる可能性あり

・血液検査クラス3
IgE抗体の濃度が3.50~17.49(UA/ml)。陽性→アレルギーが起こる可能性あり

・血液検査クラス4
IgE抗体の濃度が17.50~49.99(UA/ml)。陽性→アレルギーが起こる可能性あり

・血液検査クラス5
IgE抗体の濃度が50.00~99.99(UA/ml)。陽性→アレルギーが起こる可能性あり

・血液検査クラス6
IgE抗体の濃度が100(UA/ml)以上。陽性→アレルギーが起こる可能性あり

食物アレルギーのクラスもあくまで可能性

食物アレルギーの場合も、クラスが高いからと言ってその食べ物に必ずアレルギー症状が起こるわけではありません。あくまでもアレルギー症状を起こす可能性があるという意味なので、高くても食べられることもあります。

年齢によって食べられるようになるかが変わるアレルギーのクラス

同じクラスでも年齢によって、食べたときに症状が出る確率が変わるそうです。

卵アレルギー(卵白)のクラス3を例にしてみると、1歳児のクラス3の場合、だいたい80%の確率で何らかのアレルギー症状を起こすと言われていますが、2歳児になると同じクラス3でもその確率が50%になるのだそうです。卵白でほぼ確実(90%)に症状が出る数値は、1歳未満なら6.4(クラス3)、1歳なら10.9(クラス3)、2歳以上なら17.0(クラス3)だそうです。

除去食を行うかや再び食べさせてみる時期の判断には、クラスだけでなくその内訳の細かい数値をみることが必要になりそうです。同じ確率だとしても実際症状が出るかは人それぞれで、素人判断は危険なのでかかりつけの医師とよく相談の上決めることをお勧めします。

※ミルクでも同じようなことが言えるそうです。

小麦と大豆は特に血液検査だけでの判断が難しい

小麦と大豆は特異的IgE抗体値による判断価値が低いそうです。血液検査のクラスが高くても平気なことがわりとあるようなので、その他のアレルギー検査と組み合わせての判断が必要になるようです。

血液検査のみでアレルゲンを見つけるのは難しい

血液検査でクラスが高かったとしても、必ずしもその物質がアレルギー症状を起こしているアレルゲンとは限りません。クラスは高いのに症状がなかったり、逆にクラスはとても低いのにそれがアレルゲンになっていると言うこともあるのだそうです。

花粉症の場合、血液検査のクラスと症状の強さは比例すると言われているので、血液検査だけでも信用性のある結果を期待できますが、その他のアレルゲンに関しては皮膚テスト、食物除去試験・食物負荷試験といった他のアレルギー検査を組み合わせてアレルゲンを判断する必要があります。

血液検査でクラスが高かったとしても直ぐにはアレルゲンと決めつけず、かかりつけの医師と相談の上追加の検査を受けることをお勧めします。

その他のアレルギー検査については下記のリンクに詳しくご紹介しています。

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