うがい薬には『処方薬』と『市販薬』がある
うがい薬には、ドラッグストアなどで手軽に買えるものと歯科や内科で処方されるものに分類されます。
市販のものは洗浄効果はありますが、口内には存在していなければならない菌もあるので、市販薬の殺菌力はそれほど強いものではないと言われています。逆に、処方薬は強い殺菌成分が入っているので、病院で処方された場合は、必ず使用上の注意を守るようにしましょう。
●ドラッグストアなどで手軽に買える
●殺菌力はそれほど強くない(口内に必要な菌もあるため)
【処方されるもの】
●厚生労働大臣指定による、市販薬よりも強い殺菌成分が入っている
(成分が強いため使用上の注意をしっかり守る)
うがい薬の種類
市販されているうがい薬は、主に以下のような3種類があります。どんな効果が期待できるのかについては、配合されている成分を確認することで確認できます。
〜菌やウイルスを消滅させ、殺菌する目的
2:【抗炎症タイプ】アズレンスルホン酸ナトリウム配合
〜炎症を抑えたり、傷ついた組織を修復する目的
3:【殺菌+抗炎症タイプ】セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)配合
〜菌やウイルスの殺菌と炎症を抑える両方の目的
■【殺菌タイプ】ポビドンヨード配合
日常的な殺菌や消毒の効果はありますが、力の強い真菌(カビ菌)を消滅させる力は期待できないようです。ヨードによる独特な臭いがあるので、その風味が苦手なら吐き出してしまう方もいらっしゃるようです。ポビドンヨードが配合されているうがい薬は、濃い茶色系をしているのが特徴です。
殺菌タイプうがい薬のおすすめ
使い方などの詳細は「オススメの市販のうがい薬5つをご紹介」の項にて詳しくご紹介しています。
■【抗炎症タイプ】アズレンスルホン酸ナトリウム配合
殺菌作用はなく、口腔内の炎症を抑えたり、傷を修復する働きがあるとされており、口内炎をはじめとした、口腔内の痛みを緩和する効果を持ち合わせています。ジェネリックのうがい薬『ハチアズレ』という商品名で処方されることもあるので、こちらの名前をご存知の方がいらっしゃるかもしれませんね。
青っぽい色をしているのが特徴で、その色から名づけられたと言われているアズレンは、中世時代からカモミールを蒸留して活用されていたそうです。
抗炎症タイプうがい薬のおすすめ
使い方などの詳細は「オススメの市販のうがい薬5つをご紹介」の項にて詳しくご紹介しています。
■【殺菌+抗炎症タイプ】セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)配合
ブドウ球菌、真菌に対しても殺菌効果が期待されています。ブドウ球菌は様々な種類がありますが、一番有名なのは食中毒の原因にもなりやすい『黄色ブドウ球菌』かもしれませんね。
この成分は、トローチや歯磨き粉に使用されることも多く、うがい薬ではクセのない味付きの物が多く、無色なのが特徴です。
殺菌+抗炎症タイプうがい薬のおすすめ
使い方などの詳細は「オススメの市販のうがい薬5つをご紹介」の項にて詳しくご紹介しています。
妊娠中のうがい薬には注意が必要!
妊娠中はホルモンバランスの変化によりウイルス等から体を守る為の免疫機能が低下する傾向があり、風邪をひきやすくなる為、手洗やうがいを徹底し、風邪の予防をしなければなりません。そこで考えるのが『うがい薬で殺菌!』ですよね?
ですが、うがい薬の使用、特にポビドンヨード系の薬には注意が必要なんです。
ポビドンヨードは、ヨウ素が酸化することでできた成分で、殺菌作用があります。しかし、うがいをすることにより長期間体内に入り続けると、胎児が先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)という甲状腺の機能障害を発症する恐れがあると言われています。
このようなことから、妊婦の方はヨード系のうがい薬の使用は控えたほうがいいかもしれません。
その他にうがい薬を使用する上での注意点は?
妊婦の方以外にも使用上注意する点がありますので、まとめてご紹介します。
■使用上の注意は必ず確認しましょう
処方薬よりも弱いとはいえ、強い成分が入っていることに変わりはありませんので、商品に添付されている使用上の注意には必ず目をとおすことをオススメします。
■薄めて使用する
濃い濃度のまま使用すると、その方の体質によってはショック反応やアレルギーを起こす可能性もあると言われています。使用上の注意にも記載されているとは思いますが、用法通りに薄めて使用するようにしてください。
■歯がキシキシしてはいませんか?
うがいをした後に歯がキシキシするということは、口内が酸性に傾いている可能性が高いです。酸性の口内は虫歯が好む環境で、虫歯になりやすくなってしまいます。もしうがい薬でキシキシを感じたら使用を中止することが賢明でしょう。
■口内の荒れが酷い時は使用しない
口内炎の痛みの緩和、傷を修復する働きのあるタイプであっても、口内の荒れが酷い場合に使用をすると悪化する恐れがあるとされています。
■子供の使用には注意が必要!
一番強いとされているヨード系のうがい薬でも、使用上の注意を守れば使用していただくことはできます。ただし、注意事項をしっかりと守れるかどうか、誤飲してしまわないかは親御さんがしっかりと管理をしてあげる必要があります。また、自分一人で勝手に使用したり、誤って飲んだりすることを防ぐ為にも、お子様の手に触れない場所で保管することをオススメします。
オススメの市販のうがい薬5つをご紹介
市販されているオススメのうがい薬を、特徴や使い方を含めてご紹介していきたいと思います。
■①明治うがい薬
殺菌消毒成分である、ポビドンヨードを有効成分とするうがい薬です。風邪による喉の痛みがある時、風邪をひいてしまった時、口臭を除去したい時のご使用がオススメです。強い殺菌力の為、健康な方が使用すると必要な菌まで殺菌してしまうこともありますので、風邪予防の使用はオススメできないようです。
この商品はこれまでイソジンうがい薬として販売されていたものですが、2016年4月から名称が変わり「明治うがい薬」となりました。成分や味はこれまでと変わらないとされています。
<使用方法>
1回のうがいに必要な容量は2~4ml、これを水で60mlになるまで薄めて使用する
※服に飛び散ると色が落ちにくいので要注意
■②浅田飴AZうがい薬
商品名をご覧になってもわかるように、アズレンスルホン酸ナトリウムを有効成分としているうがい薬です。ウイルス等による口内やのどの炎症に効果を発揮するそうです。クセのないスッキリとした使用感なので、苦手な味が多い方でも抵抗なく使えるかと思います。
<使用方法>
1回に必要な容量は、水かぬるま湯約100mlに対して、薬剤10~13滴を入れて使用
この商品に出会うまでは、もともと風邪をひきやすいこともあり、「ひいては治り」を繰り返していたのですが、これでうがいを始めてから、一度もひいていません。病院でもらうものよりも色が薄いので、最初は効果が弱いかな・・・と思っていましたが全然大丈夫でした!わたしは、朝夕一日2~3回、外出から帰ってきたときに欠かさずうがいしてました。風邪をひきやすい人は試してみる価値大!
感染予防には、イソジンでうがいしていますが喉に炎症がおきた時には、刺激の少ないアズレンでうがいをしています。
口内炎ができたときにも、清潔にするのにいいですよ。
お医者さんでもイソジンしか出してくれないときがあります
■③新コルゲンコーワ うがい薬ワンプッシュ
殺菌・消毒効果のある、セチルピリジニウム塩化物水和物が塩化セチルピリジニウムという名称で、さらに、炎症を抑え痛みを緩和させる効果のあるグリチルリチン酸ニカリウムが配合されています。口腔内やのどの殺菌・消毒、口臭の除去に効果があるとされています。
<使用方法>
1回の使用量は、水50mlに対し、薬剤1プッシュ
メントールやハッカ油も含まれているのでスッキリ爽やかな使用感
イソジンはうがいの後に口に独特の臭いが残りますが、これはミントのガムを噛んだあとのような爽やかな感じが残るので良いです!しかも薬剤師さんに聞いたら効き目はイソジンと変わらないとのことなんで、私はこれからこっちを使います(^o^)
ヨード系のうがい薬を使用していましたが、あの独特な風味が苦手でこちらの方に切り替えました。
帰宅時での使用はもちろん、冬季はエアコンを稼働させることもあって、かなり頻繁に使用している方かもしれません。
喉と鼻の奥での使用ですが、スーッとする程度で使用中や使用後の違和感を覚えることはないでしょう。
付属のカップを外して、そこにワンプッシュするだけですので非常に使いやすいというのも特筆すべき点だと思います。
■④ケンエー うがい薬CP
殺菌・消毒効果のある、セチルピリジニウム塩化物水和物と、炎症を抑え痛みを緩和させる効果のあるグリチルリチン酸ニカリウム主成分となっているうがい薬です。口内・のどの殺菌・消毒や口臭の除去にも効果を発揮するとされています。
<使用方法>
1回の使用量は、水約50mlに対し、薬剤1プッシュ
メントール配合でスッキリした使用感
■⑤サラヤ うがい薬コロロ
家庭用・業務用の洗浄剤、消毒剤などの衛生用品等のメーカーであるサラヤ株式会社の商品です。主成分であるラウリルジアミノエチルグリシンナトリウムは、殺菌作用があり、インフルエンザウイルスに対する不活性化効果もあるとされています。
粘膜への刺激が少なく、ほんのりと甘さがありながらもしっかりと殺菌してくれるので、メントール等の強い刺激が苦手な方でも安心してお使いいただけるのではないでしょうか。透明の薬液なので、衣服や洗面台にかかっても着色する心配がありません。
<使用方法>
1日数回、本剤を80~100倍に水かぬるま湯で薄めて使用
使用感は刺激が少なく、家族からも評判良し。自分ではうがいだけではなく、鼻の洗浄までやっており、今冬は風邪もひかず現状花粉症の症状もないのはコロロ君のおかげでは無いかと思っている。
初めてコロロでうがいをした爽快感が忘れられずにずーっとドラッグストアなどで探してまわりました。
業務用しか無いのかな...とあきらめかけた頃、こちらで見つけて感動!!送料無料にしたくて2個購入。
家庭で使うにはこのサイズがちょうどよく子供の手にもピッタリです。
ニガイうがい薬が苦手な子でもこれなら大丈夫かな?
うちの子は「コロロ〜!」とせがんでうがいしたがってます(^-^)
症状に応じてうがい薬を選ぼう!
のどの痛みの対策としては、口臭が気になる、口内炎ケアとして等、使用目的は様々ですが、うがい薬によって含まれている成分や効果に違いがあります。症状や目的に合ったうがい薬を選び、効果的に使用しましょう。